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レーザートーニングでの肝斑治療
女性ホルモンの分泌やストレスと密接な関連があるとされる肝斑(かんぱん)。肝斑はシミの一種なのですが、通常のシミとは治療法が異なります。トラネキサム酸を配合した飲み薬が有効とされており、従来のレーザー治療ではかえって悪化するといわれています。
しかし、レーザートーニングという最新型レーザー治療法を用いることで肝斑の改善にも役立ちます。今回は肝斑の治療に悩む人向けにレーザートーニングによる肝斑治療方法について詳細をご説明します。
・効果が出る仕組み
まず知っておくべきなのは、通常のシミと肝斑の治療法は異なる、という点です。通常のシミに用いるレーザーを肝斑が出ている部位に照射してしまうと炎症を引き起こし、かえって悪化してしまう可能性があります。従来のレーザーは対象となる部位を均等に照射することができず一部分にエネルギーが集まってしまうため、肝斑の場合はこれに過敏に反応してしまうのが原因と考えられています。
肝斑の治療にはレーザートーニングのように微弱なパワーで少しずつ肝斑の原因であるメラニンを取り除く方法が望ましいとされています。
・効果が出る回数
一般的には5回〜10回ほどで効果を実感できる人が多いようです。しかし、肝斑の状態によって大きく個人差があるので一概に決まった回数というのはありません。また、肝斑の改善にはレーザーの照射レベルと抑えながら行わないと悪化につながるため、回数を行う必要があります。
・併用がおすすめな治療
レーザートーニングと併せておすすめしたい治療法は肌を内部から活性化させる治療です。具体的にいうと肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の正常なサイクルの促進、コラーゲンの生成の促進が期待できる治療法です。
それでは、代表的な治療方法を2つご紹介します。
1 U-White LED
レーザーのように肌に刺激を与えることなく、光のエネルギーを肌の内部に届けることでターンオーバーの促進やコラーゲン生成を促すのがU-White LEDです。肝斑のほかにもニキビやしわ・たるみへの治療法として有用といわれています。
2 イオン導入
肝斑や他のシミに直接的に働きかけ、メラニンの発生を抑制する効果があるといわれているのがイオン導入です。毛穴を引き締める効果もあり、美肌ケアとしても大変効果的な方法として活用されています。
肝斑の内服薬とされるトラネキサム酸を直接患部に導入しているので、レーザートーニングと併用することで高い効果が期待できます。
レーザートーニングの注意点
レーザートーニングが行えない人もいるので注意が必要です。妊娠中・授乳中の人や経口避妊薬を使用中の人、その他ステロイドを使用している人はレーザートーニングを行えません。ほかの疾患をお持ちの人も治療ができない場合があるため、必ず施術を希望する際は医師に自分の身体の状態を伝えるようにしてくださいね。
また、レーザートーニングの直後に日焼けをする予定がある人は要相談です。海水浴や登山、スポーツなどを予定している人はレーザートーニングを受けられない可能性もあるので、必ず相談するようにしてください。
レーザートーニングの肝斑以外への効果
レーザートーニングには肝斑への効果だけでなく、普通のシミやくすみ、そばかすやほくろなどにも効果があるといわれています。ほかにも毛穴の縮小効果やフェイスリフティング、タトゥーや刺青にも効果が期待できます。実は肝斑以外にもさまざまな肌トラブルに対応しているのですね。
ほとんどの場合、顔には肝斑だけではなく、他のシミなどが混ざって存在していることが多いです。また目に見えない肝斑が肌の奥に潜んでいる場合もあるため、通常のレーザーを照射したら色素沈着や炎症が起こった…というケースもあります。
自己判断は極力避け、自分の肌の状態を医師に診てもらい、レーザートーニングで美肌を目指してみてはいかがでしょうか?