ニキビ肌で悩んでいる人は、年齢問わず実はとてもたくさんいらっしゃいます。ニキビができて治ったと思ったら目立つ跡が残ってしまう…これではため息が出てしまいますよね。今回はニキビ肌の改善方法として、ぜひ知っておいて欲しい知識をまとめてみました。
どうしてニキビ跡が残ってしまうの?
ニキビには種類があり、綺麗に治るニキビもあればニキビ跡がくっきりと残ってしまうニキビもあります。例えば「赤ニキビ」。毛穴の内部で炎症を起こしてしまい、赤く膨らんだ状態です。この炎症の周辺でうっ血が起こることもあり、この場合は炎症が治まった後も赤みだけが残ってしまいます。ふくらみが無くなったのに赤くニキビ跡が残ってしまうのはこれが原因なのです。このニキビ跡はなかなか消えずに早くても数カ月、人によっては数年かかっても消えないことがあります。また赤ニキビが膿や痛みを持つまで進行してしまうと、完治した後もその後は残りやすくなります。
他にも「紫色のニキビ」は、ニキビの炎症が真皮層までおよび毛細血管が破裂、血液が変色することでニキビ跡が残ります。またニキビの炎症ができた際に分泌された活性酵素によってメラニンが大量に作られます。このメラニンがシミとなり色素沈着する「茶色のニキビ跡」もあります。これらも赤ニキビと同様、完治するまでにはとても時間がかかります。ニキビによって肌にでこぼこが残ってしまうことで悩んでいる人もいるでしょう。ニキビが進行し皮膚組織まで破壊されてしまうと、肌に凹凸ができクレーターの様なニキビ跡が残ることあります。
ニキビ跡を残さないためにはどうすればいい?
ニキビ跡の改善と肌のターンオーバーは深い関わりがあります。肌は大体4週間かけ、肌表面の角質がはがれ新しい肌に生まれ変わることを繰り返しています。このターンオーバーを何度か繰り返すことで、ニキビ跡は薄くなります。ニキビ跡を残さないようにするためには、このターンオーバーを促進させることが大切なのです。
その方法として、洗顔料や基礎化粧品は古い角質を取り除くピーリング効果のある物を選ぶのがお勧めです。まだ炎症が残っている状態ならビタミンC誘導体などが配合されたものを、色素沈着タイプのニキビにはメラニン生成を抑制する成分が入っている美白化粧水を選ぶと効果が期待できますよ。ただ即効性はありませんので、最低でも1カ月、出来れば3カ月以上同じものを使い様子を見るようにしましょう。
日頃の生活習慣を見直すことで肌のターンオーバーを活発化させることもできます。質の良い睡眠をしっかりとることで、成長ホルモンが分泌され肌の再生を促します。バランスの良い食事、適度な運動も良い肌を取り戻すのに実は必要なことなのです。ニキビは悪化すればするほど跡が残りやすくなります。日頃からニキビを作らないように、またニキビが出来たら出来るだけ悪化させないようにすることが大切です。
それでもできてしまったニキビ跡はどう改善する?
ニキビ跡を残さないために努力をしても、跡が残ってしまう人もいます。肌環境や体質は一人一人違うため、完治へのアプローチも人によって違うためです。もし自分で色々試してみたけど改善せずに悩んでいるのなら専門家に相談しましょう。
皮膚科の専門医はニキビやニキビ跡に関する知識が豊富。肌の状態を確認しながら適切な方法を提案してくれます。例えば肌のターンオーバーを活発化させるピーリングも最新のレーザーを用いれば、肌に負担をかけることなく肌の内部に直接的に働きかけるため、高い効果が期待できるのです。医療機関でしか扱えない薬剤を使用したケミカルピーリングもあります。専門医に相談することで、今後ニキビを作らないためにどうすればいいのか、アドバイスを受けられることも嬉しいですよね。
ニキビとは毛穴が詰まり炎症が起こったものですが、「これをやれば誰でもすぐ治る!」といった万能な改善方法はありません。ニキビに悩まされている人は脂っぽい肌の人もいれば乾燥肌の人もいます。またホルモンの乱れや睡眠不足も大きく影響しているため、生活環境が変わり急にニキビが出る様になる人も。自分の肌の特徴、ニキビのタイプと原因をきちんと把握し、じっくりと治していくことが大切なのです。