みなさんは「美容点滴」をご存知ですか? 肌荒れ、日焼け、疲れによる血色不良など、肌にはトラブルが発生してしまうことがあります。 そんな時に効果的な点滴が美容点滴なのです。美容点滴の実力や効果的な頻度などを詳しく見ていきましょう。
名前から効果がありそうな「美容点滴」。その実力とは?
体の調子が悪いとき、病院で点滴を打って直接栄養を補給したという経験のある方はいないでしょうか。実は、肌のために打つ点滴もあるのです。
それが美容点滴。肌の不調や日焼けに直接効くという事で今注目されているケアです。体の内側から効いていく方法だから嬉しいですね。
・美容点滴の成分と効果
美容点滴で鉄板とされているのは高濃度ビタミンC点滴です。ビタミンCといえば美白効果が有名ですが、ダイレクトに点滴を打つことですぐれた美容効果が得られます。
加齢や長時間紫外線を浴びるなどすると、肌の中にあるメラニンやコラーゲンが酸化。肌のくすみ、たるみ、しわの原因になってしまいます。
高濃度ビタミンC点滴を打てば、抗酸化作用によって肌の酸化を防ぐ事ができます。美肌効果・アンチエイジング効果が期待できます。
また、ビタミンBが入った美容点滴には肌荒れやニキビ、溜まった疲労を回復させてくれる効果があります。疲労回復に特化したものもあるので、なかなか疲れが取れない方におすすめです。
変わったところでは、お酒を飲む前に豊富なビタミンを含んだ美容点滴を打ったところ、二日酔いに悩まされなくなったという方も。肌だけでなく健康にも良いのが美容点滴なのです。
美容点滴にデメリットはあるの?
美容点滴にはデメリットもいくつかあります。事前に知っておくことで、予期せぬトラブルを防ぎましょう。
まず、美容点滴は保険適用外です。審美性が関わるものなので自費診療になります。美容点滴には先ほどご紹介した効果のほか、肩こりや冷え性の改善、腰痛の改善の効果も期待できますが、一回の点滴で解消するものとしないものがあります。
症状によっては定期的にクリニックに通わなければなりませんので、どのくらいの費用がかかるのかを計算しておくとよいでしょう。
また、プラセンタを美容点滴で吸収する際は注意が必要です。プラセンタには肝機能の改善、アンチエイジング、女性ホルモンバランスの改善などすぐれた効果が認められています。
しかし一度でもプラセンタ点滴(もしくは注射)を受けると、生涯にわたって献血はできなくなります。献血をする習慣のある方は要注意です。
美容目的とはいえ点滴は点滴である点に注意したいものです。十数分〜一時間程度は針を刺したままじっとしていなければなりません。
点滴中に気分が悪くなるケースがごくまれにあります。もし点滴中にめまいや吐き気などがしたらその場ですぐに知らせましょう。
しかし、美容点滴そのものについての副作用はまずないと言われています。
美容点滴を打つ頻度は?
美容点滴を受けるとき、気になるのが頻度です。多忙な方もいるでしょうし、できれば少ない回数で済ませたいですよね。
症状がひどい場合、美容点滴は週に一度受けるようにすると良いでしょう。というのも、効果が持続しやすいためです。激務による疲労などが溜まっているときは週に一回受けるようにし、症状が緩和するようなら頻度を減らしていくのが一般的なようです。
もし忙しくて美容点滴をする時間がないという場合は、アウトドアの前後や睡眠不足の日などピンポイントで点滴を打つと便利でしょう。目的によっては一ヶ月〜二ヶ月に一回程度の美容点滴を継続的に受けるのが適しているケースもあります。
・目的別の美容点滴と頻度
肌のアンチエイジング目的なら高濃度ビタミンC点滴を月に一回、ダイエットならαリポ酸+Lカルニチン点滴を月に一回。
ホワイトニングの為の高濃度ビタミンC点滴なら二週間に一回、美肌に効果的なプラセンタやアミノ酸の点滴であれば二週間に一回程度で良いでしょう。
美容点滴は時間もお金もそれなりにかかってはしまいますが、体の内側から美容効果と健康効果を得られるすぐれたケアです。美容点滴を打つなら、通いやすい場所を優先しても良いでしょう。